「星の子チョビン 第3回」

海外資本の二大娯楽施設と言えば、「ディズニーランド」と「ユニバーサルスタジオジャパン」。近年は、USJはディズニーを超えるほど活況を呈していますが、開業して直ぐに足を運んだ時は、ディズニーランドを超えるのは難しいと直感しました。まず、家族で小さい子供達を連れてきても、楽しめるエリアがないこと。それと、ウッドペッカー以外に、ミッキーのような小さい子供たちや女性が喜ぶキャラクターがいないこと。

 

とにかくグッズが可愛くないんです。例えば「ジュラシックパーク」のエリアに行き、お土産を買おうとすると、そこには、あの恐ろしいティラノザウルスの顔面ドアップが一面にドーンと貼られているTシャツがあったり、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、ドク博士の実写アップの筆箱やノートやらがありました。これ、例えばですね、子供達に買って帰ったら、当然引かれると思うんですね(笑)。では独身男性が、彼女に買って帰ったとしても、女性はそれらは使用しないでしょうね。

では僕のような映画好きが買うかと言ったら、そんな自分でさえ引きました(笑)やはり、ミッキーマウスが偉大なのは、子供達などのファミリーや、男性が恋人にプレゼントしたら喜んでもらえるキャラクターなんですね。娯楽施設に行って、なかなか男性が男性にプレゼントするものを買う事はないですから、買い物させるには女性や子供が見て可愛いものに尽きます。だから、ディズニーランドのグッズは飛ぶように売れるのです。ただ最近、USJに行って感心しましたのが、小さい子供たちが喜ぶエリアも出来て、しかもグッズが可愛くなっているんです。

 

「ジュラシックパーク」の恐竜グッズが、ゆるキャラみたいになっていました(笑)石森作品の凄いところは、広い世代に対応出来るほど幅広いことです。少年には「仮面ライダー」。ティーンエイジャーには「サイボーグ009」、成人男性には「HOTEL」や「佐武と市捕物控」など。もし補強するなら、女の子に受けるキャラクターや幼児受けするキャラクター。もちろん「さるとびエッちゃん」や「ロボコン」など無いわけじゃないですが、最強のキャラクターが現れたら、それは素晴らしい事です。そういう意味では、「星の子チョビン」は、幼児作品界のエースに成りうるキャラクタ―だと思います。もし石森プロでチョビンをリメイクするなら、若しくは、何処かで石森ランドを造るなら、ぜひ企画会議に参加させて頂きたいです(笑)

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