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1975年から76年にかけて「週刊少年チャンピオン」で連載された“リュウ三部作”の最終章。未来を描いた「リュウの道」、太古を舞台にした「原始少年リュウ」と続き、今作は現代が舞台となっています。パラレルワールドの地球のアーマゲドンで戦う番長・リュウを表現した一枚です。
「週刊少年キング」1976年から77年にかけて連載。地球を太古に一度滅ぼしていた悪魔の円盤族と戦うために作られた、10人のクローンマン擬瑠亀主(ギルガメッシュ)と超能力者の戦いを描いた伝奇SFロマン。その10人をTシャツデザインに。
1976年「プレイコミック」に掲載。3人のサイボーグ・ウーマンからなるP・I・H(侵略者狩り計画)の一組織名、「Wooマン」。性別を変えられる変形能力や、変身能力、全身に武器を仕込むなど、それぞれ異なる能力を持つ3人が活躍する、アダルトなSFストーリーです。タイトルロゴをデザインにあしらったインパクトある扉絵です。
1978年から「月刊少年マガジン」で連載された、宇宙を舞台に繰り広げられるSF作品。キーパーソンである王女・リリルのカラーイラストです。星々を背景に、虹色に染められた髪が目を引く一枚。
1978年から79年「プレイコミック」で連載された異色の抒情SF。石ノ森章太郎の若かりし頃の友人から久しぶりに届いた手紙に書かれていた、異次元への扉についての告白。その真偽を確かめるため扉に向かう…。SFでもありファンタジーでもあり青春の物語でもあるシリーズです。逆さまの枝から舞い落ちる白い花吹雪が美しい絵です。
1980年から81年にかけて「プレイコミック」で連載。軽い超能力が使えるバーテンダーが登場する、スナック「度ッ恋処」を舞台にしたネオン街のちょっと不思議な物語。超能力が扱われながら大きな事件が起きるわけでもなく、淡々とした大人の世界が描かれる点が独特です。看板のようなタイトルロゴもポイントです。
1978年「DELUXEプレイボーイ」に連載。ドウはDOW(名なし)のドウ、ドウは同(おなじ)のドウ——。新宿に探偵事務所を構える、奇妙な一族の物語。車椅子を操る所長・動無妙(どうむみょう)、息子・幻(げん)、娘・闇(あん)の三人の、どこか不穏な空気を感じさせるイラストです。彼ら自体が謎の人物で、本名かどうかは“作者にもわからない”といういわくつき。
平井和正の「真・幻魔大戦」連載中のSF小説専門誌「SFアドべンチャー」1980年2月号掲載。「’80イメージ・イラストレーション特集 コズミック・バラエティ」の一本として寄稿されたものです。人間の進化の果ては再び野蛮な猿のようなイキモノ、という風刺が効いた一枚。
1982年から「月刊100てんコミック」に掲載されたギャグ作品。動物たちが暮らすカクレ谷のアニマル学園にやってきた、チョメちゃん。研究者のママにサイボーグ化されたチョメちゃんは、村を襲う悪者を秘密の道具で「チョメ~!」っとおしおきします。小さな身体でちょっぴりセクシーなチョメちゃんのカラーイラストです。
「週刊少年サンデー」にて1983年から84年にかけて連載された学園ヒーロー作品。特撮ヒーローを撮影するシネ研を中心に物語が進むため、撮影用語がサブタイトルに使われたり、撮影の仕組みが解説されたりと、映画監督になりたかった石ノ森章太郎の趣味も大きく反映されています。夜の街に佇むグリングラスのカラーイラストを選びました。
1983年「ビッグコミック」で連載。江戸で化粧品業を営む小三馬は、流行を作る“弘め屋”としても凄腕の化粧師(けわいし)。現代の広告代理店やコピーライターのような顔を持ちます。イラストは小三馬が売り出した化粧水の広告。“ただの水”を売って稼げという難題に対して彼が出した答えがこれです。“のめる水”という売り文句、現代においても考えさせられる気がします。