真ノ友情ノミガ
武器トナル
(神々との闘い編)
神の正体は宇宙人なのでは?そんな研究を進めた者が次々と怪死する事件を追うサイボーグ戦士たち。精神に直接攻撃をしかけてくる敵は、エゴイストである人間の本質を突いてくるだろうとイワンは予測する。その時、唯一の武器は「真の友情」なのだ!
――愛は
一瞬でも…
だからこそ
尊い……
……そして
一瞬は――
永遠にも
できる……
(愛の氷河編)
人間の能力だけでロッククライミングに挑戦しに来た002は、余命一か月の女性エヴァと山小屋で知り合う。見たかった朝日を最後に自死を選んだエヴァに、自由と愛に人間として立ち向かえない自分の存在を悩むジェットだった。
強い力が
その人を幸福に
するとは
かぎらないわ…
(眼と耳編)
自殺しようと崖から飛び降り、頭を打ったことで精神感応力を持ってしまったユウジ。その力に戸惑うユウジに接しながら、フランソワーズは力のせいで悲劇が起こることを想像してしまう。フランソワーズにとって〝力〟とは決して歓迎されるべきものではないのだ。
……はかない
希望は
――絶望より
はるかに始末が
悪いもんだ
――残酷に
なりうるんだ!
(極北の幽霊編)
新黒い幽霊団の作戦を指揮する、ギルモア博士の元同僚の科学者ジュリアを探して、娘の安奈は009たちと行動を共にすることになった。同行を反対するハインリヒの真意は、やさしさがかえって人を傷つけることがあるとよく知っているからで、これまでの人生がいかに過酷で厳しいものであったかを匂わせる。
……オレ
戦わない
……そう
精霊……
オレたち
インディアン
みな友だち
(アステカ編)
古代アステカ王の末裔が発したアステカの軍神テスカトリポカが挑んできた闘いにジェロニモの発した言葉。その心がアステカの善神を呼び、精霊たちは心を鎮める。戦士と言えど、無益な闘いを避けるジェロニモの心は最終的にはアステカ王の末裔の心までも安らぎに導くのであった。
……目玉焼きは
卵にもどせない
アル……
(極北の幽霊編)
後ろの方でブツブツ言ってる印象の強い張々湖だが、その軽さがムードを和らげる役割をはたしているのは見逃せない。そして、たまに何やら意味深げなセリフも!新黒い幽霊団が開発しているであろう兵器に関する議論の後ろで料理しながらこんな深いことを言うなんて、もしかしたら一番達観しているのかもしれない!気のせいかもしれない!
…変身して
何人分もの人生を
楽しめるーーと
思うかもしれないが
…同じように
哀しみも…背負い
込むことになるんだ!!
(変身編)
イケメンに化けて好みの女性に近づいたら、それがお互いに本当の恋になってしまい、正体を明かせなくなってしまったブリテン。そして、思いもよらぬ悲劇が待ち受けていた…。道化的な存在だからこそ、その笑顔の下に隠さざるを得ない辛い顔。背負った物の多さを感じさせるセリフだ。
―――逃げてる
間は一人前の
男にはなれないんだぞ!!
(水霊の泉編)
ザイールの密漁の調査にきたピュンマは、新黒い幽霊団が密漁に関わっていることに気付く。そして儀式から逃げ、村から逃げ、一人前になれずにいた少年に、新しいアフリカを作るためには逃げていてはいけないと諭す。アフリカのために常に悩めるピュンマだが、希望は忘れていないことがわかるエピソードだ。
あとは
勇気
だけだ!
(ミュートス・サイボーグ編)
言わずとしれた、最も有名なセリフ。
ゼロゼロナンバーたちよりも性能が高いミュートス・サイボーグのアポロンに、加速装置以外にどんな能力があるのか問われ、思わず発したジョーの言葉は、シリーズを通して我々にサイボーグ戦士たちが見せてくれた希望の種だった。
にくしみでは
人を救えない
ほろぼすだけだ!
(ローレライの歌編)
超音波装置の研究をしていたローレライ博士は、魔女というレッテルで自分たちを虐げてきた村人に復讐をしていた。その秘密にたどり着いたジョーが博士を説得しようとした言葉は、博士には届かなかったが娘の心は打ったのだった。
おれたち
サイボーグには
肉体的な
限界はないが―――
人間にはある
……
―――それを持つ
ことができるから
人間ってすばらしいんだ!
(走れ!兄ちゃん編)
ジョーの能力に憧れる少年に尊敬されようと、運動音痴にもかかわらず練習してジョーにマラソン勝負を挑む兄。頑張る兄と、それに感動する弟に向けてのジョーのメッセージ。