鉄面探偵ゲン

鉄面探偵ゲンのストーリー

 「鉄面クロス」の続編にあたる。元警視庁の刑事だった、十文字元は、怪盗鉄面クロスを追っていた際、罠にかかり、怪盗と同じ鉄面を被されてしまった。怪盗・鉄面クロスは倒したが、皮膚に食い込んで二度とはずすことのできない仮面をつけたゲンは、元の姿と変わらない精巧に作られたリビングマスクをつけ、警察を辞め、私立探偵として働き始めた。

 ポルター・ガイストから宝石泥棒の予告があり、十文字元探偵にそれを防ぐよう、依頼があった。以前に起きた事件でポルター・ガイストとしがらみのあったゲンは、依頼を受けた。宝石の持ち主 唐沢氏と部屋で待ち受けるが、ポルター・ガイストは唐沢氏に変装し、まんまと宝石を盗んでしまう。

 つぎつぎと持ち込まれる怪事件、見え隠れするポルター・ガイストの姿に、ゲンは体を張った捜査と推理とで事件を解決していく。

こぼれ話

 「週刊少年マガジン」が少年から大学生以上の青年を意識した本作りをしていた時代らしく、主人公は酔っぱらいの元刑事であり、事件も血なまぐさいものが多かった。

鉄面探偵ゲンのギャラリー

鉄面探偵ゲンの登場人物

十文字 元
(ともんじ げん)

元警視庁の刑事で現在、夜はおでんの屋台を引く私立探偵

おタケ

万来軒の娘で店員。酔いどれで、稼ぎがないゲンを歯がゆく思い、いつもどなってカツを入れている

ポルター・ガイスト

本名 白神三魔之介という、超能力を持ち、様々な小道具で姿を変える中学生。