八百八町表裏 化粧師のストーリー
江戸の町で化粧品を商う「式亭本舗」。女性をみんな美しくと願って商いをする店は、大店の女将から町娘まで様々な女性でにぎわっていた。主人公・式亭小三馬は戯作家だった父・三馬を越えようと化粧で江戸の町を、江戸の女性たちを美しくしようと考えていた。
そんな小三馬の活躍は、「式亭本舗」の化粧品だけにとどまらなかった。江戸の町を舞台に現代の広告システムを持ち込んで、様々な江戸文化を華やかに演出する。化粧師(けわいし)とは江戸の表から裏まで、人だけでなく風物詩も人情も華やかに彩って魅せる、そんな職業。
新しい考え方をする小三馬のもとには、絵師(デザイナー・カメラマン)の春永、戯作家志願だった宣伝文作家(コピーライター)の小柳定九郎、斬新な髪形(ヘアスタイル)や着こなし(ファッション)を考えるファッションコーディネーターの花火、販売計画(ビジネスプラン)担当の番頭・両助などが集まり江戸に新しい輝きを生んでいく。