佐武と市捕物控のストーリー
捕縄術や十手術を駆使する岡引の佐武と、その相棒である盲目の按摩~居合剣の達人・市。花の御江戸の八百八町、闇に隠れる悪を斬る為、今日も二人は駆けていく。二人の技が冴え渡る爽快なアクションもさることながら、推理サスペンスとしてのレベルも高く、また、単なる「捕物」ということに留まらず、その「捕物」を通して描いた人間ドラマは深く、心に染みわたります。さまざまなアイデアと魅力的な石ノ森のキャラクターが絶妙なバランスで至高の作品として完成し、多くのファンから賛美の声が寄せられました。30年もの間描き続けられたこの作品は、石ノ森自身が最も愛し、そしてファンからも愛された、紛う事無き彼のライフワークにして最高傑作のひとつといえる作品なのです。