マンガ 日本の歴史 倭人のストーリー
紀元前300年ごろ縄文時代後期、日本では食べ物は狩猟、漁撈などの自然物採集の時代であった。
その頃すでに、米の栽培を行う農耕文化を営んでいた南朝鮮から渡来した人々が、当時の縄文人とまじりあって、新しい弥生人を作り出していったのである。
農耕とともに、渡来人から伝えられた青銅器、鉄器、弥生土器は人々の生活を大きく変えた。
農耕によって穀物などの食物が蓄えられるようになると、村には多くの人が集まるようになり、より多くの畑を作ることが出来るようになっていった。
人が集まり、村が大きくなっていくと、やがて村同士のいさかいが始まるようになっていく。
いくつものいさかいが戦という形で、解決され、やがて、勝者の村長(むらおさ)は王を名乗るようになっていく。
国内に100いくつものクニが出来ていく中、クニの権威をつけるために、朝鮮楽浪府(らくろうふ)に貢物を送り国を認めてもらおうとするクニが現れる。
紀元57年、そうしたクニの中でもぬきんでて大きな力を持った奴国(なごく)が、倭(日本)を統一するためのよりどころとするために、漢の皇帝に貢物を送った。皇帝は、奴国王の印として金印をおくったのであった。